フランスで暴動? シャツ ビリビリ事件
今週、フランスのみならず世界各国のニュースで話題になっている事件があります。
エア・フランスーKLMの経営側が、労働組合との話し合いで、大規模なリストラ計画の可能性を肯定したことに対し、話し合いの建物の前でマニフェステーションを行っていた従業員らが建物になだれ込んで、人事責任者Xavier Broseta グザビエ・ブロセタ氏にとびかかったという話。
その結果、けが人はでるわ、この人事責任者のシャツはビリビリになるわ、すったもんだの大騒ぎになったのです。リンクで日本語記事に飛びます
フェンスを越えて逃げるブロセタ氏、上半身裸です。
映画の撮影ですか? ニュー007?
と失礼だけれど、目を疑いたくなる姿。ヽ(´Д`;)ノアゥ.
しかもこの写真、世界中に出回ってしまった!
スペイン(エル・パイス紙)、イタリア(ラ・レプブリカ紙)、ニューヨーク・タイムズ紙などが騒動を報じる様子 を仏Le Monde ル・モンド紙が報じます。
フランスでも、混乱に紛れた暴力沙汰のマニフェステーションは珍しいことではないけれど、それがこうして明らかに人がターゲットになってしまったのを見ると、悲しさと恐怖を感じます。
ブロセタ氏、怖かったでしょうね。しかも、もう一人お偉いさんがいたようですが、彼は至って無事に逃げることができたそう。
流石に、この騒動にはフランス政府も介入、オランド大統領「フランスのイメージが傷つく」やヴァルス首相「良からぬ輩には罰を!」と苦言を呈します。
「フランスのイメージや魅力やに傷がつく」って、別に「今更?┐(゚~゚)┌」って気もしますが。問題はもっと他にもいっぱい…。ストライキとか文句しか言わない体質とか
確かに、なかなか職が見つからない時代、リストラなんて身の毛がよだつほど恐ろしいです。従業員が感情的になるのも分かります。でもねぇ。
つっかみあって喧嘩したって、財政状況が一気に変わるわけでもなし、もしかしたら怠慢だったかもしれない経営がパッと改善するわけでもなし、それは彼らも分かっているはず。
怖いのは、人間という生き物は、頭に血が上って、更に集団でいると、理性の歯止めがきかないとんでもない方向へ進んで行ってしまうことですね。
でも、ここまで労働者を怒らせることになるなんて、もしかすると経営方法や人員削減計画の伝え方、社員のアフターケア、会社の変化に対する対応等々がきちんとできていなかったのでは、と会社側の責任にも疑いを持ってしまいます。
ちなみに、エア・フランスの経営状態が良くないのは今に始まったことではないようで、ここ数年立て続けにリストラ計画を実施。もし今回のリストラ計画(2016-17年目途)が実施されると、2012年から数えて合計15000人がリストラされることになります。2012年の段階で従業員が63000人いたことを踏まえると、従業員の25%がリストラ対象に。4人に1人がクビって、、、恐ろしい…。
にほんブログ村
にほんブログ村
No comments:
Post a Comment