Friday, 23 October 2015

フランス人が喜んだ日本のお菓子

外国人が喜ぶ日本のお土産―お菓子編

いつも日本へ帰る度に悩むのが日頃お世話になっているフランス人の方々へのお土産です。
特に、S君のご両親(純フランス人とイタリア系フランス人。50代)にはいつも何か手土産を渡すようにしています。

今までいろんなお菓子を彼らに食べさせて献上してきました。

あんこ、羊羹、おたべ、落雁、最中・・・

が、毎回反応は

(´ε`;)ウーン…

と芳しくない。

日本食は昨今人気ですが、和菓子はまだまだその地位を確立してはいない模様です。

というのも、日本食といえど、流行っているのは伝統的で繊細な和のお料理・懐石料理ではなく、焼き鳥やラーメンといった割と大雑把で万人受けする味付けのものばかりです。

ふっ 所詮フランス人には和食の繊細さはムツカシイのねヽ( ´ー)ノ ←失礼。そんなことはない
(”寿司マン”以外にきちんとした料理人の方がいないのも理由の一つかもしれません)

和菓子に至っては、パリに「とらや」が進出してはいるものの、他の地方都市には全くない。涙 リヨンにも是非出店していただきたいものです。
日本には洋菓子が溢れるほどありますが、フランスにはフランス・ヨーロッパ系の菓子しかありません。和菓子は、フランス人にとって、「慣れ」という観点からしてもかなりハードルが高いのです。あんこやお抹茶、おもち、葛きり、落雁、桜餅…彼らにとっては原材料も舌触りも味も未知の領域なのです。日本人にとっても豚の血のソーセージ(ブーダン)が未知なようにw血って…

桜餅に至っては、「季節を感じ、桜の葉の塩漬けを食べるのが乙なのです」と私が同僚に説明したその瞬間に、周囲にいた全員に怪訝な顔をされました。「おえっ」って言われた

味覚が保守的な人には何を試しても駄目。
ということで、私はこてこての和菓子をお土産にすることを諦めました。

和菓子で目ぼしいものはだいたい試したけれど、彼らの味覚にはそぐわないようです。
もういっその事、ポッキーでいいんじゃないか。でなければバウムクーヘンの洋菓子を持っていくか。バウムクーヘンなんて欧州でも珍しいし…、と考えながら伊勢丹のお菓子コーナーをうろうろしていると、























小布施堂の栗かのこケーキ

フランス人も大好きな栗がこれでもかと入ったパウンドケーキです。欧州のお菓子とは一線を画す甘さも上品。パウンドケーキいえど、この上品な甘さと味付けは日本の銘菓ならではのものです。

ようやくフランス人一家にも喜んでもらえる日本のお菓子を発見しました!

抹茶カステラも同時に試してみたのですが、「うん。お茶の味だね。」と可もなく不可もなくなコメント。栗かのこケーキの方が人気が高かったです。


フランス人というのは、味覚に関してはかなり保守的です。確かにパン屋やケーキ屋、レストランを見ても、日本のようにころころメニューを替えたりしないし、まして『ブーム食品』なぞ見かけません。

勿論、食に関することですから、好き嫌いは個人の味覚に依るところが大きいのは勿論なのですが、ジェネレーションによってもかなり異なります。年配の方に対して、若者は許容範囲が広い!チャレンジャーな友人はあんころもちを喜んで食べていました。君はおもち大丈夫な派なんだね…

来年は何を持ってこようか…



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